今年の社労士試験も終わり、9月3日、4日にはTAC梅田校で解答解説会を行いました。
今年の試験の特徴は、選択式に関して言うと、例年まであったいわゆる奇問は姿を消し、しっかりと学習している人が取り組みやすい問題でした。このような傾向が来年以降も続くことを期待します。とはいっても、今年の選択でも社一が2点の方が多く、ここに救済が入るかが一つのポイントになるでしょう。正直、確定拠出年金で老齢を出さず、死亡一時金を出すあたりは嫌らしいと思いましたし、65歳以上の医療の割合についても、プレスリリースにも公表されていないところから出すなど、「この問題はいかがか…」とは思いましたが、介護と児童手当はテキストレベルでしたので、ここで何とか取ってほしいというのが、私の望みですが・・・個人的には救済してほしい~
労災の選択式は加重が出ていましたが、コンメンタールそのままを出題してきていたので、この手の問題を出すのなら、コピペでなく、もう少し工夫してほしかったです。判例も29年択一の問題だし・・
択一は、厚生年金と雇用保険でどれだけ点数を稼げたか…ということです。この2科目は高得点が狙えましたね。国年も決して難しくなかったですよ。例年、講義でお話しているのですが、年金2法は難問・奇問が少なく、得点源にできるし、学習した時間に比例して点数が伸びる科目です。今年もそれを実感しました。でも健保は相変わらず事務連絡が多くて、これは改善してほしいです。この試験は法律の試験ですよ。
判例も多かったですね。講義の中で判例をもっともっとやりたいのですが、コマ数や時間の関係でなかなか解説する時間がないのが残念です。
少し、愚痴っぽくなりましたが、最後にお知らせです。労働調査会から出版されている「月刊社労士10月号」に私が書きました「チャレンジ問題」が掲載されています。よろしければ書店でご覧になってください。
https://www.chosakai.co.jp/publications/28088/